市販弁当の栄養成分 | |||
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脂質は摂りすぎる傾向に | |||
脂質の一日摂取基準を600kiとして、弁当に含まれる脂質からの摂取エネルギーが一日のエネルギーに占める割合を調べると、最高は豚の角煮弁当の70%、次いで唐揚げ弁当の61%、栄養のバランスが摂れていると思われがちな幕の内弁当でも24〜39%もあり、19品の平均は35%でした。全体的に脂質の摂り過ぎが懸念されます。 | |||
塩分量は高め | |||
一日のナトリウムの摂取基準は食塩相当量で10gですが、19品のうち10品が一日の目標量の三分の一を超え、平均は3.5gでした。特に幕の内弁当6品の平均は4.2gと塩分量が高く、これは煮物の献立が多いためと考えられます。 |
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カリウムは不足 | |||
カリウムの一日の摂取基準の目安量は2,000mg、生活習慣病予防の観点からは3,500mgとされていますが、19品のカリウム量の平均は、470mgであり、最高でも655mgしかありません。また、ナトリウム/カリウムの比率は2.0以下が望ましいとされていますが、19品のうち2.0以下は1品だけであり、カリウムが不足しています。 |
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【塩分や脂質が高めの市販弁当】 | |||
習慣的に利用するときの注意点 | |||
@ 脂質を減らす工夫を 揚げ物や脂質を多くむ献立を避けるなど、食材や調理方法を確認しましょう。 A 塩分は控えめに 煮物などの味付けが濃いと塩分量は高くなります。醤油や塩などの添付調味料や漬物などを控えましょう。 B カリウムを補う 弁当に入っている根菜や葉菜はわずかな量です。弁当とは別にカリウムを豊富に含む野菜、果物、豆類、芋類などを摂りましょう。 |
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望まれる栄養成分表示 | |||
市販弁当には表示義務はありませんが、栄養成分を表示していたのは、19品のうち5品だけでした。弁当選びの参考になるよう、事業者はもっと積極的に栄養成分表示をしてほしいものです。 | |||
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